杉谷遼 活動ブログ:世界をより良い場所にするために

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マインドが価値になる時代に

 

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こんにちは。杉谷遼です。今回は僕が「働く」ということに関して日々考えていることを書いていこうと思います。

働き始めてから、僕にはすごく引っかかる言葉があります。それは「スキル」や「市場価値」という言葉です。「スキルを身につけないと」「市場価値を高めないと」そんな言葉を働き始めてから良く耳にするようになりました。現在の特に日本社会では個人の人材としての質を高めることは仕事をしていく上で非常に大事だと感じているため、このような言葉の意味は分かります。しかし、多くの人がこの「スキル」や「市場価値」にとらわれていることに大きな違和感を感じています。今回はその違和感について書いていこうと思います。

 

目次

1)市場価値を考えるのはフォロワー

2)スキルはマインドから生まれる

3)マインドが価値になる

 

1)市場価値を考えるのはフォロワー

まず、「市場価値」という言葉についてですが、率直に市場価値という概念で自分の価値を決めることに疑問を感じています。経済の原理からすれば、市場価値というのは市場の需要と供給によって決まるものなので、市場ありきの考え方です。

例えば現在、市場価値が高いとされている、ブロックチェーン機械学習のエンジニアは市場が出来たこと、つまりそのような技術が世の中に浸透し始め、開発者が求められる状況となったことに、その技術習得、内容理解が容易ではないことが合わさり、需要に対しての供給が少ないことから価値が高まっています。

しかし、逆に言えば、もしこのような技術が世の中に受容されなかったら、盛衰が早く一瞬のうちに消え去ってしまったり、他の技術にトレンドが移ってしまったら、市場価値は落ちて行ってしまいます。

このように市場価値とは市場による部分が多く、市場価値を考えるということは出来上がった市場に対してついていくフォロワー的な視点だなと感じています。

だからこそ、市場が変化するたびに市場価値の高い人材は変わり、市場価値を高めていくということは常に時代に、市場についていくというフォロワーシップを求められることだと思います。

ここで僕が疑問を感じるのは、それで自己実現できるのか?ということです。市場価値というものを追い求めることは、ともすれば様々な方向へと自分のリソースを振り分けながら変化に対応していくことで、自己実現という1つの方向には向いていないように感じるのです。

自己実現には様々な形があり、市場価値を高めることや時代に合わせて変化する自己を目指している方もいらっしゃると思いますので、一概には言えませんが個人の受ける印象として書かせていただいています。

 

2)スキルはマインドから生まれる

「市場価値」と同じことが「スキル」にも言えると考えています。スキルを身に着けることは目的ではなく、手段です。このような仕事がしたい、こういうことを成し遂げたい、そういう目的に対して手段として○○が出来るという「スキル」が価値を発揮します。

また、目的があるとき、スキルは自然と身についてくるように感じます。こういう夢をかなえたい、大事にしたいものがあるからこそこういうポジションに就きたいという強い目的があるとき、人はすごい力を発揮します。当の本人はスキルを身に着けているという自覚はないと思いますが、がむしゃらに目の前のことに向き合って考えていくことで自然とスキルが身に付き、知らぬ間に目的に迫っているという状況を自分自身も経験しましたし、他の人でも何度も見てきました。

僕の話で言えば、途上国の現場で仕事がしたい、現場で目の前の人と人間として関われる仕事がしたいという強い目的をもってマザーハウスに入りました。しかし、日々の業務は基本的に店舗で商品を販売する店舗スタッフの仕事で、目的とする仕事とは大きく異なる環境でした。その中でも大きな目的を見失わず、現地スタッフと関われるチャンスを逃さない、新たなチャレンジを継続していくというアクションを続けた結果、2か月ほどの長期出張を任されることになりました。そのがむしゃらに頑張っていた過程で、その時には全く気付いていなかったのですが、店舗運営のノウハウや織物に関する知識、実務、コミュニケーションのための英語力等様々なスキルが身についていました。

このことを振り返ってみると、最も大切だったことは

・自分のオリジナルな目的をしっかりと持てたこと

・それに対して頑張る過程の意義を理解し、がむしゃらに頑張ることが出来たこと

の2点だったと思います。つまり仕事に対してのマインドをしっかりと作れたことが結果としてスキルを身に着けることにつながったのです。

 

3)マインドが価値になる

このような流れで僕はマインドの価値に気付きました。現代の仕事の現場ではどちらかというとスキルの方が重視されているように感じます。自分はスキルがないから、、、という言葉を何度も耳にしますし、それで自らの目指す夢や目標の範囲を狭めてしまっている人が非常に多いとも感じています。

僕は普段決して堀江さんの信者ではないのですが笑

以下の本には非常に共感しています。

ハッタリの流儀

堀江さんの意図していることとは少し異なるかもしれませんが、自らのマインドをしっかりと作り、仕事に取り組んでいくことでスキルや影響力、価値といった付随するものはどんどんとついてくるという考え方は大枠同じなのではないかと考えています。

だからこそ、これからの時代はスキルや市場価値よりもマインドをまず考える時代になっていくのではないかと考えています。特に現代社会は変化が早く、複雑なVUCAの時代と言われています。だからこそ現在という1つの物差しでスキルや市場価値をとらえるのではなく、マインドという目的意識をしっかりともち、大きな方向性をもって進んでいくことが重要になっていくのではないでしょうか。

 

何のために仕事をしていますか?

何が成し遂げたいことですか?

何を大事にしていますか?

何のために頑張っていますか?

こういうことを考えていった先に、しっかりとしたマインドが出来あがり、それがスキルや市場価値といったものを内包した、現代社会における「価値」となると予想します。皆さんも目の前の仕事から少し離れて、大きな目的意識を考えてみてはいかがでしょうか。少しでも視野が開ける気がしてもらえたら嬉しいです。

 

今回も記事を読んでいただきありがとうございました。

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