杉谷遼 活動ブログ:世界をより良い場所にするために

社会課題解決を通して世界の不条理を減らすために活動しています

僕たちだけが世界を守れる唯一の可能性を持っている

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(海外メディアよりアマゾンの火災の様子)

 

こんにちは。杉谷遼です。

今回は、日本ではあまり報道されていないにも関わらず、世界的に大きな関心を集めたアマゾンの火災について記事を書きたいと思います。

 

目次

1)世界にとっての危機

2)大災害と僕たちの生活の関係

3)世界を守るためにいま出来ること

4)世界は僕たちの声で動かせる

 

1)世界にとっての危機

今回、プノンペンでの調査を終えて帰国したのち、衝撃的なニュースを目にしました。それが「アマゾン熱帯雨林での過去最大規模の火災」です。世界の20%の酸素を供給し、全世界の10%ほどの生物種が存在しているアマゾンの熱帯雨林で火災が起き、それを消し止めることが出来ないまま、過去最大規模の被害となっているとのこと。このまま火災が進むことで、森林の限界回復点を超えてしまい、自然回復は見込めないとの専門家の見方もあり、緊急を有する事態になっています。現在、様々なところで議論されている気候変動に対する影響は非常に大きく、温暖化、局所化、異常気象の進行がより一層加速することが懸念されます。

しかし、日本でこの事実を知っている人はどれほどいたでしょうか?

(個人の観測では、)連日のニュースは日韓関係が中心話題となっており、火災の様子のニュースはほとんど見かけませんでした。あっても非常に短い時間で大きくは取り上げられていなかったように感じます。

今回、なぜマスコミでこの事実が報道されなかったのか疑問に感じるとともに、僕たちの生活がこの地球規模の大災害を引き起こす火種になってしまっていることをみなさんに知っていただく機会がないことに疑問を抱き、今回この記事を書かせてもらいました。

 

2)大災害と僕たちの生活の関係

今回火災が発生している大部分はブラジルの国土ですが、 この火災はブラジル政府による過度な森林伐採が原因と言われています。この森林伐採は主に、農地獲得のために進めらているもので、例えば最も身近なものだとブラジル産の牛肉だと思いますが、牛を育てるための土地を森を切り開くことで確保しています。このような森林伐採が続くことで、森林の自己免疫機能は低下します。熱帯雨林にも関わらず、土壌が水分を保持できず森林が乾燥し、火が燃え移りやすくなり、また森林が減ることで乾燥が進み、火災が広がっていくという風にです。

このように、農地のための森林伐採によって今回の火災は発生しています。それでは、この森林伐採はブラジル政府だけに原因があるのでしょうか?

 

全くそんなことはありません。

 

むしろ、その農地で育てた作物や牛肉を消費する我々がいるからこそ、ブラジル政府には農地拡大のインセンティブが与えられていることを考えれば、本当に根本の原因には僕たちの生活があると考えています。僕たち便利な生活を支えるために、数多くの人々、生物が住む場所を失い、さらにはこの地球さえも危険にさらしていることになっているのです。

今回の一件で僕自身、そこまでのつながりがあることをちゃんと認識していたわけではありませんでした。しかし知らなかったからそれで良いのかと言われれば、

「知らなかったそのこと自体が罪なのではないか」

と感じました。

 

3)世界を守るためにいま出来ること

そんな強い後悔と反省の念を感じたからこそ、今回この記事を通して1人でも多くの人にこの事実を認識して欲しいと考えています。そして、今までこの事実を知らないままこの大災害の引き金を引き続けてしまっていた分、僕たちが今から出来ることは未来をどのようにしていくかを議論して、行動していくことだけです。

 

ブラジル産の牛肉不買運動に参加することも1つ

ブラジル政府に対する消火活動依頼の署名活動に参加することも1つ

熱帯雨林の保護団体に森林復活のための活動資金を寄付をすることも1つ

今手にとっている食品や衣類、商品がどのような過程で作られているのかを調べ続けることも1つ

そしてその事実を認識し、発信や不買行動をするのも1つ

 

いろんな行動、考え方があり、そのどれもが善いとか悪いではなく、価値のあることだと思います。その行動の1つ1つが確かな力をもってこの世界を守ることにつながっていくのだと思います。

今、この世界に生きる僕たちだけにしか、このような世界を守る可能性はありません。もう死んでしまった人でも、これから生まれる未来の世代でもありません。だからこそ、便利さを享受するだけでなく、地球のことを世界のことを見聞きして、考えて、そのために行動することが必要だと思います。

 

4)世界は僕たちの声で動かせる

最後に、今回世界では大きなムーブメントが起き、非常に多くの署名、牛肉の不買運動、輸出規制といった圧力がかかり、最初は敵対団体の仕業として無視を決め込んでいたブラジル政府が消火活動に転じました。消火活動も、消火後の活動もどのように動くか注目していきたいですが、何よりも僕たちの行動でブラジル政府という大きな力を動かすことが出来たことは非常に大きなことだと思います。

1人1人の力は小さいですが、それがどんどんと大きな力を動かして、世界を動かすことが出来る、そんな可能性を見た気がします。だからこそ、これからも自分自身の生活を見直しながら、この世界のために声を上げていきたいと思っています。

 

 

今回も記事を読んでいただきありがとうございました。

アマゾン熱帯雨林の募金活動を行なっている団体のリストが以下の記事の中部にあったので、こちらから寄付をしていただけます。(英語のページになります。)

https://www.businessinsider.com/how-to-help-amazon-rainforest-what-charities-to-donate-to-2019

 

海外団体、英語ページでの寄付に関して、不安や抵抗がある方がいるかもしれないと思ったので、個人のPolcaにて寄付金を集めています。今回のプロジェクトで寄付していただいた金額を全額、アマゾン熱帯雨林保全活動団体に寄付させていただきます。(お礼として寄付先団体の説明、寄付金の用途と寄付金額の合計をお知らせいたします)

以下からお願いします。

https://polca.jp/projects/rEZaKCRrM8h

 

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